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子供とは違う大人の歯 |
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これまで、「矯正は子供のころにするもの」というイメージが大きかったようです。そのため、子供向けの矯正の情報はあっても、大人のための情報はほんのわずか。大人の場合、これまでの歯の治療との兼ね合いや歯ぐきの状態などによって、それぞれ処置が変わるということを知っておかなければいけません。 |
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歯並びの悪さが気になってはいるけれど、矯正に踏み切れない。本当に矯正する必要があるのかどうか分からないし、相談できる人がいない……。そうお悩みの女性は、意外に多いようです。 |
つい最近までは、矯正は、小学校高学年から中学生くらいの年齢ではじめることが一般的だと考えられていました。歯並び治療においては、16、7歳の患者さんでも「高齢」と呼ばれてしまうほどだったのです。そのため、子供のための情報は多いけれど、大人の、特に女性のための矯正の情報はほとんどありませんでした。 |
大人になってから矯正をはじめる人が増えてきている現在ですが、歯医者さんでも、子供と大人、同じ検査で矯正を行っているところが少なくありません。しかし、成人は、子供とは違い、矯正を行うにあたって考えるべき点が多いということをみなさんご存知でしょうか? |
永久歯も生えたてで、歯ぐきもまだまだ健康な子供に比べ、大人はすでに虫歯の治療で銀歯やセラミックなどのかぶせ物をしている状態の方が多いでしょう。そのままの状態で矯正を行うと、様々な支障をきたすこともあるのです。ですから、古い被せ物を入れ直して、新しい噛み合わせに調整してから矯正を行う必要がある場合もあります。これまで治療してきた歯の状態を見て、適切な処置をしなければなりません。 |
また、気付かずにひっそりと進行している虫歯などを見落として、そのまま矯正をはじめてしまうと、どんどんと虫歯が悪化してしまうというケースもあり得ます。さらに、大人ならではの大きな問題に、「歯周病」があります。歯周病は、歯を失う原因の第一位となっているくら恐ろしい病気です。痛くないので進行に気が付かないというのもこの病気の怖い点です。この問題を無視して治療をはじめるわけには当然いきません。 |
美しさを手に入れるための矯正ですが、見た目だけに捉われて、総体的な歯の健康を無視した治療をしてしまい、将来的には歯や歯ぐきがボロボロに……などということにならないように、自分の口中の状態をきちんと知ることが必要なのですね。 |
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